求めあう気持ち #2

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「ああ、そうだよ。君を待っていたんだ。」 「どうして!!」 あまりにも真っ直ぐな答えに、気持ちが抑えきれなくなる。 「どうして…!待ってたりしたんですか!」 急に涙を流しながら、声を張り上げる私に、階堂さんは私の腕を掴む。 「それは…君に会いたくて、会いたくてたまらないからだろう!!」 そう言って見つめてくれたその瞳は、あの日。 階堂さんに強く抱かれた日の、あの瞳と一緒だった。 「なのに君は!……携帯の番号を変えてしまうし……俺がどんなに不安な気持ちだったか、君にわかるか!?」 階堂さんはまるで子供のように、自分の気持ちを私にぶつけてきた。 大人だと思っていた階堂さんの、純粋な部分。 「わかりません。」 私の返事に顔を歪めた階堂さん。 「だって階堂さんには、婚約者がいるって……」
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