心と体 #2

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邪魔をしてはいけない。 美雨はまだ大学生なんだ。 「じゃあ、がんばって。おやすみ。」 携帯を切ろうとした時だった。 『待って。今、どこにいるの?』 「どこって……」 いるよ 美雨の傍に。 本当はいつも、美雨の傍にいてあげたい。 「家でくつろいでいた。」 『うそ。』 「うそ?」 『敦弥さん、別な場所にいる。』 ふっと、心の緊張が解けた。 「敵わないな、美雨には。」 だがそう言った後、急に電話は切れてきまった。 「えっ?」 何が起こったのかわからないでいると、急に夏目の家の玄関が開いて、美雨がタタタッと走って外へ出てきた。 「敦弥さん!!」 息を切らして、俺の側に駆け寄ってきた美雨。 「やっぱり家の傍にいた。そんな勘がしたの。」 その勘だけで家の外に飛び出すなんて。 「こんな時間に外に出るなんて、危ないだろう。」 言葉とは裏腹に、美雨を強く抱きしめていた。
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