心と体 #2

20/35
前へ
/35ページ
次へ
「なあ、美雨。」 「なあに?」 「美雨と一つになりたい。」 戸惑うように、美雨は小さく微笑んだ。 「ここで?」 「うん。」 「ここ、リビングだよ?」 そうだ。わかっている。 「ベッドまで待てないんだ。」 欲求に任せて、美雨の首筋にキスをしていく。 抵抗するでもなく、美雨はソファへと、自分の身体を寄せていく。 美雨の服を一枚一枚はがしていって、終いには自分の服を、一度に脱ぎ捨てた。 彼女の体が、俺の指に合わせて、ピクンピクンと動きだす。 美雨の声は、こっちまで溶けてしまいそうになるくらい甘い。 「愛してる、美雨。」 「私も……敦弥さん。」 その言葉がウソではない事を確かめるように、俺達は一つに繋がった。 「ああ、美雨……」 そのまま息もできないくらいに、ぎゅっと美雨を抱きしめた。 「このままでいい。このままずっと、美雨と繋がっていたい。」 「えっ?」
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加