心と体 #2

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そう言って、俺の体にまとわりつきながら、また可愛い笑い声をあげた。 何も着ていない肌同士が、身体をくっ付き合うのは、ほんのり温かみを帯びて、心地がいいものだ。 俺の腕の中でじゃれついている美雨が、猫っぽく見える。 そっと美雨を抱き寄せて、耳元で囁いた。 「今、抱いてもいい?」 「えっ?朝から?」 目を丸くしてこっちを見ている美雨が可笑しくて、フッと笑った後に、また美雨の身体を愛おしそうに、撫でまわした。 滑らかで柔らかい肌。 聞こえてくる美雨の甘い吐息。 夜の暗闇では感じることができないものが、朝は視界から見ることができる。 そして一つの疑問が、生まれた。 美雨は、30も半ばを過ぎた俺の事を、どう思っているんだろう。 同じ大学には、もちろん美雨と同じ年代の男達がいるわけだから、肌艶や体つきだって、俺のものとは違うだろうに。 「敦弥さん?」 「あまり俺の体、見ないでくれる?」
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