心と体 #3

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「……それで?それでどうした?」 俺の腕を握る、太我の手の力が強くなる。 「もちろん、断った。俺には美雨がいる。」 そこでパッと、俺の腕を離した太我。 「どうした?太我。」 「それで、森川社長は納得したか?」 「さあ、それは知らん。」 「階堂。それで森川社長が納得していなかったら、大変なことになるかもしれないぞ。」 「えっ?」 太我はゴクンと、息を飲んだ。 「三科の兄貴が、左遷されたのは、知っているよな。」 「ああ。」 「あの原因は森川社長だ。」 「森川社長が!?」 俺は持っていたコップを、落としそうになった。 「森川社長は、三科の兄貴の行動を知っていた。ある時、女と一緒にホテルから出てくる場所を、写真で押さえたんだ。」 「それで?」
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