心と体 #3

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「だけどあいつは、本気だった。美雨を襲いに来たんだ。」 「えっ!?」 「いつもと同じように、家に帰ると……」 ―――――――――― ――――――――― ―――――――― 『美雨?今、帰ったぞ。』 いつも玄関まで出てきてくれる妹が、その時はいなかった。 『美雨?』 リビングのドアを開けると、そこには美雨が床に座って、ボーっとしていた。 『なんだ。いたのか。』 リビングの電気をつけると、美雨は下着一枚になっていて、洋服が周りに散乱していた。 『美雨?おまえ、何やって……』 俺の声に気づいて振り向いた美雨の顔は、涙でグチャグチャだった。 『どうしたんだ!美雨!!』 慌てて駆け寄ると、美雨は急に大声で泣き出した。 ずっと『大丈夫か?何があったんだ?』と問いただしても、泣いてばかりで、答えない。 落ち着くまでしばらく待とうと思って、その場に座ると、美雨が着ていた洋服が目に入った。
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