心と体 #3

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バラバラに飛び散ったボタン、引き裂かれたスカート。 明らかに通常では考えられない脱ぎ方だった。 『美雨…誰かこの家に、来たのか?』 やっと落ち着いてきたのか、美雨は泣きながら話し始めた。 『兄さんの……友達だって言う人………』 『友達?』 『兄さんの会社が…危ないって……倒産したら、莫大な借金を抱え込んで……私もこの家にいれなくなるって……』 そんな話を知っているのは、周りでは三科だけだった。 『それで?』 何かされたのか? とも、聞けなかった。 三科がこの家にやってきて、美雨に何かしていったのは、明白だったからだ。 『君が…俺の愛人になってくれたら…お兄さんの会社は…助けてやるって……』 そう言って泣き崩れる美雨を見て、俺は確信したんだ。 あいつは以前から美雨を狙っていて、俺が弱みを見せたのをきっかけに、嫌がる美雨を襲っていったんだ。 ―――――――― ―――――――――― ―――――――――――――
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