心と体 #3

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≪ここまでやったのに、どうして!!≫ そんな声が聞こえてきてならなかった。 「そうか……そうだったのか………」 今まで疑問に思っていた事が、一気に解決した気がして、急に酔いが回ってきた。 「大丈夫か?階堂。」 「あっ、ああ……」 太我は席を立つと、キッチンへ行って、水を汲んできてくれた。 「すまない。」 俺はそう言って、太我が汲んで来てくれた水を、そのまま飲み干した。 「俺はあれ以来、三科には会っていないが、階堂は三科と親しいのか?」 「いや、たまたま通りかかる事が、多いだけさ。」 「そっか…」 太我は、背もたれに沿って、体を伸ばした。 「あいつは、根っからの悪人じゃない。階堂がたまに三科に会うというのなら、冷たくあしらわないでやってくれ。」 「美雨を襲った犯人なのにか?」
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