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と少し間を置いて、
「俺達は人の魂が米に乗りうつって生まれた存在ってわけだ」
……と、これまた素っ頓狂なことを言った。
人の魂が幽霊になったり、人に憑ついたりするのは分かる。でも米に乗りうつることってあるの?
噴水が噴き出すかのごとく、あれやこれやと疑問が湧いて出る。
でもこれ以上考えても仕方ないので考えるのをやめた。とりあえず深呼吸をする。米だけど。
「すぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ、はぁぁぁぁぁぁぁぁ。すぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっおヴぇッッ、ゲホッッ、ゲホゲホ!」
盛大にむせてやったぜ。
「なにやってんだか。……大丈夫か?」
「あ、大丈夫です」
優しさが逆にこそばゆい。
穴があったらつっこみたい(意味深)なんて思ってる中で、不思議に思ったことがあったので聞いてみる。
「ねぇ、なんで僕達は人の魂やらなんやらって分かるの?」
「ん?」
「ユウも僕と同じように生まれたんだよね?だったら何も分からないでしょ?」
僕の記憶は一切なくなっている。
それはきっとユウも同じことだろう。しかしどうしてユウは色々と知っているのか。
ユウは即答で、
「俺、天才だからな」
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