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「俺様のライブは、お城みてえな堅っ苦しい場所には似合わねえぜ」
何ということだ。
ジンガラは、王の命令をきかないのだ。
国王は、かんかんに怒った。
「あんな無作法な男の音楽など、聴くに値しない!」
国王は宮殿にジンガラを呼ぶことはやめて、いつものように管弦楽だのピアノだのの演奏をパッサカリアに聴かせた。
美しい調べに耳を傾けながらも、パッサカリアの頭の中はジンガラへの興味でいっぱいだった。
聴くなと言われれば、なおのこと聴いてみたくなる。
ある日とうとうパッサカリアはこっそり宮殿を抜け出し、街のライブハウスへ忍び込んだ。
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