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美しいパッサカリアは、美しいものが好きだった。
特に、音楽。
宮殿に高名な音楽家を招いては、美しい演奏を楽しむ事が好きだった。
そんなパッサカリアのために王は国中の音楽家に門戸を開いていたので、腕に覚えのある者たちは自由に王子の前で演奏を披露する機会に恵まれていた。
「父上、今夜の演奏もすばらしいものでした」
「気に入ったかね、パッサカリア」
パッサカリアは美しい音楽に囲まれ、幸せな日々を送っていた。
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