1082人が本棚に入れています
本棚に追加
「それは一体・・・・・・」
「理由は代々の長しかしらないそうです。
ですから私からは理由を言えませんが、これだけは言えます、
私は巫女ではありません」
「そんなはずは!」
「だから、先生は誰の味方なんですか?」
強く責める声に私は困惑する。
何度も光明が一番だと、味方だと言っているのに。
「何度も言っていますが、味方ですし、一番に思って」
「それって、ただの藤原光明という人間の味方ですか?
それとも陰陽師の長である藤原の味方ですか?」
目の前にいるこの子は何なのだろう。
まだ高校一年の子供のはずなのに。
こんな彼女を、今まで私は見たことが無かった。
そして理解する。
これは巫女として覚醒した証だ、だからこそ、こんなにも大人びて見えるのだと。
最初のコメントを投稿しよう!