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「あんなにも崩れた光明を戻せたのは巫女である貴女の力です。
正直に言うと、私は初めて巫女の存在の重要性を理解しました。
ですから光明ももしかしたら考えが」
「ほら、結局藤原の事を本当に第一には考えて無い」
どう言えば彼女は納得してくれるのだろう。
人の心など移りゆくものだ。
光明だってあんなに否定した巫女に助けられた。
東雲さんが巫女じゃないなんて光明が言うのは、自分が今まで否定し続けたのに、今更認めるわけにはいかないからでは無いだろうか。
「先生、まだ私が巫女だと思ってるんですね」
「はい」
「今回は巫女では無い私の言葉を、単に藤原が必死に聞いてくれただけです」
「いえ、貴女が巫女だったからこそ通じたんです」
「それは、藤原の意志を無視してませんか?
藤原は違うと言ってるのに、なんで先生が勝手に決めるんですか?」
「私が決めると言う事ではなく、単に事実を述べているだけです」
そうじゃなければ、何者の言葉も、私の言葉すら聞かず、誰も入れない結界の張られた部屋に入り、光明をこちらに戻した女性がただの一般人であるはずがない。
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