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そうか、巫女は私が光明の意志を無視して自分の理想に仕上げようとしていると言いたいのか。
そして光明と長を区別せよと。
私はそもそも区別などしたことなど無かった。
光明は長である、それがあまりに当たり前すぎて、そんなことを考える事も無かったのだ。
今の私では光明の一番の味方としては認めないのだろう。
私が今までしている事が全て光明の為になるのだと信じていたが、きっとここまで巫女が言う以上、光明と近づいた事で確信したのかも知れない。
私の方が間違っているのだと。
ずっと自分が側に居て見てきたようで、まだ知り合ってまもない巫女である彼女の方が、きっと光明を真に理解出来る存在なのだろう。
巫女は『長』を見ているのではなく、光明を見ている。
だからこそ長に必要なのだ。
だからこそ長が欲するのだと理解した。
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