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「じゃ、じゃあ一枚だけ・・・・・・」
私は抵抗を諦めがくりと項垂れると、足取りも重く部屋の奥に行き紙袋を下ろし、おずおずと藤原に向かい合うように立つ。
正直、どんな感じで立てば良いのかさっぱりわからない。
「ほら、笑顔笑顔」
「無理!恥ずかしい!」
恥ずかしさで自分の顔が熱くなっているのがわかる。
あーもう、間違いなく私をからかって遊んでいるんだ、藤原のヤツは。
どうせ子供の私じゃ、何にもひっかからないでしょうよ!
悔しくて少し上目使いで睨みながら藤原の方を見たら、パシャパシャパシャと凄い勢いで音がした。
「い、一枚だけでは?」
「あー連写になってたな」
特に興味なさそうにスマートフォンを確認した藤原の態度に腹が立つ。
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