この楽しき祭りにてーSide Aー

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「じゃぁ一番まともな写真だけ先生に見せてよね! 私もう行かないと!」 恥ずかしさと腹立たしさで早く部屋を出ようと下に置いてあった荷物を取り、それを持って勢いよく振り向いたその時、何か服にぐい、と引っかかった感じがしたと同時にビリビリビリ!という音がした。 「・・・・・・」 背中に違和感がある。涼しい。 すると、ひょい、と藤原が私の背中に回った。 「背中、破けてるけどいいのか?ガムテ貸すか?」 私の背中が見えててもそういう反応なんだ・・・・・・。 怒りと羞恥心が怒濤のように押し寄せ、身体がわなわなと震えてきた。 「あー!もう着替える! 着替えるから藤原は外で門番やっててよ!」 ガムテを既に手に持ってきょとんとした顔をしている藤原の背中をぐいぐいと押しながら外に思い切り押し出すと、私はドアを勢いよく閉めた。 「もう帰りたい・・・・・・」 私は両手で顔を隠し、泣きそうになりながら呟いた。
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