第4話
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「葵は誰に似たんだか、結構しつこいんです。ちゃんと仲直りしたのかって、あとで絶対に訊かれる」 木ノ下は一瞬呆けたように動きを止め、泣きそうな、困ったような、それでもいつもの穏やかな笑顔を浮かべた。今はこれでいい、と浩之は考える。ゆっくりと、手探りでいいから、二人だけの答えを見つけたい。 二人の時間は、たった今動き始めたばかりだから。
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