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私の名前は、金田瑞希。
私には、椿更紗という生まれ故郷を同じくする幼馴染みがいる。
私たちの生まれ故郷は、北海道の南端に有る満月村という、自然に恵まれた本当に素敵な村だ。
と言っても、私の一家がその満月村に住んでいたのは、私が高校三年生の時まで…今から、ちょうど十年前の話である。
(高校は、隣町だが)
私たち一家が満月村に住んでいた頃は、ちょうど家が近かったせいも有り、私と幼馴染みの更紗はよく一緒に遊んだものだ。
私たちは、幼稚園も小中学校も、そして高校までもが、いつも一緒だった。
さて。
私たちが小学生だった時分…
更紗は、よくこんな事を言って私を驚かせた。
「私ね!大きくなったら瑞希のお嫁さんになるんだぁ!」
もちろん…
私も更紗も女だ。
そうなのだ。
どうも、更紗は私に対して『友情』と言うより『恋心』を抱いているようなのだ…。
(もちろん、決して同性愛とかを否定するつもりは、無いけど)
今、思うと…
もしかしたら、更紗の恋心の原因は…
幼少時、
引っ込み思案な性格で、よく近所のガキ大将にいじめられていた更紗をいつも助けたのが、
小さい頃から男まさりキャラの、この私だった…。
更紗が私に対して恋心を抱くようになったのは、そこらへんが原因なのかもしれない。
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