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「……ネグセ!」
━━は?
「……ブフォッ!」
隣で ブリオ━━いや ポニーが吹き出す。
急に恥ずかしくなって頭を触ると 確かに大きな寝癖があった。
「だって 何もかも無頓着そうなんだもん
軍服だけはちゃんとしてるけどさ」
……不服だ。
いくらなんでも それはないだろ。
「へへへ……いやでしょ? ポニーちゃんも」
「……はい」
「あたりまえじゃないですか!」
「そう言うと思ったわ!
だからね? 明日の朝の髪型で名前を決めることにしたの」
鉄の掟とは なんだったのか。
小隊長のめちゃくちゃな言葉に 自然と頬がゆるんでしまった。
「明日は軍属初日だからね
髪型しっかりばっちりキメて ちゃあんと挨拶しなくちゃだから!
あっ! だからといって 遅刻しちゃダメよ!」
「……それは まぁ
でも あたし髪なんて━━」
「そう言うとも思ったわ!
ポニーが協力してあげること!」
「え……」
「明日アティピコが ボサボサだったら
その時は絶対 ひどい名前をつけてやるから!」
「なんでですかぁ!?」
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