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「あたしたちアノルマーレの使命は━━」
「か 怪異に占拠された首都の奪還だよね……」
あたしらの使命の重さを思いだす。
だけど同時に 自分の異能を活かせるチャンス━━
「あー それはそうなんだけどね?」
水を差すように支部長がいう。
「意気込みは嬉しいけど 怪異は強いからさ
ほんと 各小隊とも 死人は毎日すごい数なんだよ」
隣からつばを飲み込む音がした。
「きみたちの配属も 言ってみれば欠員が出たからなんだ
それでも フルラの……あぁいや 6番小隊の死亡率はかなり低いんだが」
フルラ……。
配属先の小隊長は フルラっていう名前なのかな。
「だからね
できるだけ首都の近くで顕現鉱石を発掘できる場所を確保してもらう方が嬉しいな
とりあえず 殲滅力の高い異能もちを作ることが直近の目標でね」
「よかったぁ
あたし これ使うのが怖くってぇ」
そういって 拳銃を置くブリオーニ。
拝命時に頂いた 数少ない武装なのに。
「………」
━━この子 いやだな。
これから先 一緒に戦う仲間だけど あんまり合いそうにない。
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