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「……失礼します
こちらに配属されました 小隊長さぁん!」
6番と 短く書かれた寮の前。
配属先に挨拶を。支部長の指示でここにいる。
それでも返事はかえってこない。ずいぶん前から立ち往生。
「留守かなぁ?
あ いや……留守ですかね?」
気のせいか 距離を置かれた同期の子。
合わないのは別にいいけど 今後に支障をきたしたくはない。
「なんで 敬語なわけ?」
あたしが喋ると ビクッとされる。
どう考えても 怯えられてる。
「もしかして」
「………」
「支部長室での こと?」
目をそらし すばやく首を縦に振る。
……参ったな あのパフォーマンスが悪かったのか。
「驚いた?」
「い いきなり目の前で自殺するんだもん
おどろくに 決まってるじゃんかぁ……」
そう言って 涙目になる ブリオーニ。
同い年のはずなのに 精神的に おさなすぎる。
「うぅん 自殺じゃないよ
生きてるもの ほらね?」
手をとって、こめかみに軽く触れさせる。
……はずだったのに めちゃくちゃ怯える ブリオーニ。
「そういうのっ!
そういうのが めっちゃ 怖いんだってばぁっ!」
そういうの?
……やっぱり とことん 合わないみたい。
「と とにかくっ!
一緒の小隊だけど あんまり近寄らないでよね━━」
「おぉ、例の新人か」
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