第1話 死地に入るのも君が為

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「ねぇ」  その場でビクッと大げさに。 あたしの顔みる ブリオーニ。 ……お互いを 補うのなら。 「さっきは その……ごめん」 「なんの……あぁ」 「……えっと あのさ」  なんだか うまく言葉がでない。 謝るなんて いつぶりだろう? 「……なに?」 「撃つ前に ひとこと言えばよかった」 「そうじゃないよっ!」  そうじゃないの?  中から聞こえる 大きなため息。 聞くだけで同情しちゃう そんな大きなため息が。 「なぁ 新人2人 駐屯地の案内も兼ねて 隊長を探しに行かないか?」 「え? いいですけど……」  どういうこと?
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