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「朝飯だろうといつなんだろうと、情報を手に入れられる時は手に入れとかんとな。何も考えてない自分らとは違うし、それにまだ俺かて27歳だぞ?オヤジと呼ばれるほどの歳じゃない」
「けど、この中では間違いなく年上でしょー?
私が次に若くて23歳だし、ノエは20歳。キサは19歳。シオリは17歳だしー」
「うるさいうるさい。歳の話なんて聞きとうない!!」
耳を塞ぎながらトガセが言う。その様子にノナとシオリやノエが笑う。一人話の輪の外にいる俺は、それをぼーっと眺めながらテーブルを見てふと気付く。
「ノエ、お前…」
「っつぅかなんでこんなに盛ってあるんだよ!こんなにも食えない…ってノエお前、全然食べてへんやん。もっと食わんと体力つかんぞ?」
俺が言おうとした事をトガセがまたもや俺の声を遮って言う。ノエはトガセに指摘されて、少し驚いた顔をしながら「ちゃんと食べてるよ?」と返すが、俺が見ている限りノエはパンやスクランブルエッグなどには一切手をつけておらず、ただスープだけは手をつけていた。
「本当か?」
「うん、本当本当。トガセは雑誌見てたから知らないと思うけどちゃんと食べてるよ。
ほら、みんなも久しぶりにちゃんとご飯食べれるんだから今はちゃんと食事に集中しよう?」
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