触れないで

　そして新しい私が生まれるらしいけれど、今の私は消えて居なくなってしまう。

以前(まえ)はそれがとても怖かった、でも――。

Ａ「――私は誰かに触れたい、たとえ溶けて消えてしまっても･･････」

　どんどん冷え続ける心で生き続けるより、溶けるほどの熱を感じたい。

Ａ「･･････だからどうかもう、誰も私に触れないで？」

　私が誰かに触れたくなる時まで。