ONE DAY from snowy snowy snow

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  ずっと続くような穏やかな日常の中で、それでもトレーニングに励む。五輪で最高のパフォーマンスが出来るよう、体を、技を磨いて行く。 特に柊は凄い。ハーフパイプで飛ぶのはやはり最小限に抑え、基礎に次ぐ基礎とヨガ……大きな大会前のルーティーンを黙々とこなす。 柊は俺にも自分なりのスタイルを見つけて行けと言う。今は柊と同じでも、違う人間である以上、力の引き出し方も違うからと。 もう16年もプロとして第一線で戦っている柊と、プロ二年目、ペーペーの俺とじゃその辺りの捉え方が全然違う。経験と実績って凄いと思う。ローマは一日にして成らずとはよく言ったもんだ。 「太一くん、大臀筋と大腰筋の張り方がおかしい。偏ってる。そろそろちょっと控えて」 「…………はい」 トリートメントして貰うと同時に辱めがやって来る。安藤さんにはホントにすぐバレる。怖い。 「今、緊張してるだろ。深呼吸」 「…………はい」 マジですぐバレる。 「太一くん、素直ってゆーか単純なんだよね。全部体に出る。わかり易くて有難いっちゃ有難いけどさ」 性生活をネタに小言を繰り返されるのって地味に効く。もう、もう、どんなに柊が色っぽくても靡かない!たぶん!
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