ONE DAY from snowy snowy snow

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  雄大じゃないけど五輪ってやっぱり凄い。なんと言っても選手の数が普通の国際大会の比じゃない。様々なウィンタースポーツの花形選手が顔を揃え競い合う訳で…… 選手村での過ごし方もそれぞれらしい。観光気分で外に繰り出す選手も多いと聞く。そしてプライベートアイテムを配るほど、あちこちでワンナイトラブが花咲く(事もある)とか。 「こんなとこで授かったベビーって、すんごいDNA持って生まれて来そうだよなー」 「下世話だけどあり得る……」 「タイチとゆきのDNAも凄いぞ」 「それもう聞き飽きた……」 両親のDNAと言ってもあの二人とはやってる競技がそもそも違うし。俺、めっちゃ努力してるし。柊になんとか追いつく為に、ホントに、手を抜かずに頑張ってるし。その辺りを全部遺伝子の作用と片付けられるのは不本意だ。 「そんな怒んなよ」 「怒ってない」 「タイチは誰より頑張ってるよ。なんと言っても目標は絶対王者の俺様だからなー」 「自分で言うな」 柊は……… 本当は、柊はずっとプレッシャーと戦ってる。ロジャーが棄権したソルトレイクで金を獲ったとは言え、以降ずっとロジャーの陰で2位以下だった柊が、今大会では金メダル最有力候補としてメディアでも騒がれて。ロジャーの居ない大会ならレベルが低いから金で当たり前なんて事も言われてるようだ。
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