ONE DAY from snowy snowy snow

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  でも柊はEXTREMES’16・’17の二大会連続でロジャーに勝ってるんだ。世界最強のルーティーンを磨き上げ、無敗でこの場に居るんだ。そんな悪口とか言う輩は競技自体まともに見てない連中だ。世界で一番強いライダーは柊を置いてほかに居ない。絶対絶対居ない。 「俺の強さの秘密はなんでしょう」 「才能……あと努力。優秀なスタッフさんのサポートもあるし」 柊は笑って俺を引き寄せる。ぎゅっと抱きしめてくれる。 「まーそれもあるけど。俺の一番のモチベーションはタイチだぞ」 「……………」 「おまえ以外の誰にも負けないって、おまえがハーフパイプをやるって言った時に誓ったもん……」 『一緒に行こう』 『一緒に世界を目指そう』 柊が俺を村から連れ出してくれてから一年半。 色んな場所で飛んだ。色んな人に出会った。本当に……色んな事があった。 それでもブレる事なく、俺と柊は互いを信じ合って来た。 今 ───── 今も。 柊を信じる事、俺にとっても柊の存在が一番のモチベーションだ。
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