ONE DAY from snowy snowy snow

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  予選は俺も柊も危なげなく、理想だったワンツーで通過した。でも。 「クロード、肋骨三本アウトらしい」 「…………」 曽我くんは予選二回目でクラッシュした。俺も含めみんな時折吹く強風を警戒していたけど……まさか実力も実績もある曽我くんが。信じられない。 「三人で表彰台を独占しようって笑ってたのに……」 「動揺すんな。俺もおまえも、明日はクロードの分までベストを尽くす。それしかない」 「うん……わかってる……」 棄権となった曽我くんを除き、俺、柊、宮本くんの三人が明日の決勝に進む。12名中3名が日本人……曽我くんも一巡目で十分、決勝が射程圏内だった。それを思うと胸が塞がりそうになる。 宮本くんは俺と同じく初出場の緊張感の中、10位での予選突破となったけど……顔色が優れない。 「今日、太一くんの部屋で寝てもいいですか……?」 「うん、雄大のベッド空いてるし」 柊は一瞬目を皿のように細くしたけど、すぐ作り笑顔でニッコリした。 だってしょうがないだろ。同室の曽我くんが入院して、ひとりぼっちは心細いだろうし。まだ16才なんだし……マイナスイメージに支配されかねない。求められるなら応えてあげたい。仲間なんだから。
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