第2章 崩壊

3/15
前へ
/33ページ
次へ
僕の日課はシロの散歩だ。 いや、シロだけが心の拠り所だったのだ。 今日も父の帰りが遅い。 晩御飯は母と二人っきり。 暗い。 兄が帰ってきた。 姉が帰ってきた。 父は帰ってこない。 僕は寝ることにした。 ガシャン、ガシャン、ガシャン 凄い物音で目が覚めた。 僕は急いでリビングに向かった。 皿やグラスが割れて床に散らばっている。 母が泣いている。 姉が泣いている。 兄が父を押さえつけている。 何があったのか理解が出来なかった。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加