第1章 少年と友達

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近所の幼稚園に行く僕。 幼稚園にはお母さんと沙織ちゃんと沙織ちゃんのお母さんと行くのが当たり前になってた。 「沙織ちゃん、おはよう。」 「おはよう、大ちゃん。」 幼稚園に行く道中は虫を探したり沙織ちゃんと手を繋いでお話ししながら歩くのが楽しかった。 「沙織ちゃんは大きくなったら何になりたいの?」 「私はね、看護婦さんになって困ってる人を助けるの。」 「大ちゃんは、ゾウさんだっけ?」 沙織ちゃんの答えは大人だ。それに比べて僕はゾウさんになりたいなんて、やっぱりちょっと恥ずかしかった。 幼稚園に着くと沙織ちゃんは他の女の子と遊びに行ってしまう。 ここの幼稚園のクラスは1クラスしかない小さな幼稚園でみんな仲良しだった。 僕の遊び友達はよっちゃんという男の子。 よっちゃんとは幼稚園でしか遊ばないがよく二人で小さな幼稚園を探検したものだ。
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