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僕やよっちゃんはクラスの中でもおとなしい性格だった。
その中でも一際目立つ少年がいたのだ。
「俺にも貸せよ!」
いっちゃんの声だ。僕は彼が苦手で仕方なかった。
いっちゃんはいつも教室でも運動場でも走り回っていた明るい子だった。
「大輝は外で遊ばんの?」
たまにいっちゃんから声をかけられたが、僕はいつも断っていた。
「僕は絵本読むからいいよ、また今度ね。」
「なんやねん。つまらんなぁ。」
毎回断っていてはいけないからたまには遊んでいたけどいっちゃんと遊ぶといっちゃん中心になる遊びばっかで僕はつまらなかった。
僕は気が弱く、気の強い子には何も言えない。そんな性格だったから友達も少なかった。
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