優しい

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 少女はゆっくりうなずくと少し困ったように足を泳がせながら歩き、ベッドの近くに来ると立ち止まってしまいました。 「ここだよ。ここ」  ベッドに横たわる大佐自身の隣を指さします。けれどもその場でモジモジとするだけで、こちらの様子を伺っては縮こまるだけ。 「じゃあなんだ、お前は立って眠るのか」  少女のか細い腕を掴んで布団の中に強引に引きずり込みます。そして、その腕でギュッと少女を抱きしめて捕らえました。彼女の方も徐々に自分の腕の中で体を預けていくのが、大佐には分かりました。  思っていたよりチョロい。こいつは簡単に信用させられそうだ。
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