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なんだかんだ考えた末、何も答えずに逃げ出してしまった。あれからなん分たっただろうか?10分くらいかな?
もう家の反対側まで来ている。ここは市内を流れる小さな川の川原だ。時間を潰すといったらここしかない。
生憎、時計を持っていない、そういえばの話だけれど。ここで誰かと出くわしたらどうしよう。何か都合悪いことでも聞かれたら?今、雨が降ったら?今、「世界が終わる」という最新ニュースがなされていたら?
だめだ。心が殴り書きをしている。だが、汚くてほとんど判別ができないけれど。
どこからか、砂地を踏みつけるような音がした。すぐさま僕は音のした場所を探した。と言ってももう音はしない。動くものの影を見つけるしかないね。
すると、1人の女性が目に入った。それは僕の斜め後ろにいた。
その人はよく見ると同級生だった。昨年度同じクラスだった、白河真由さんだ。
細身の長身に端整な顔立ち。髪はロングヘア。常に髪を結んでいない状態。可愛いと言うよりは綺麗な北極星。
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