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僕ってあんなキャラだったっけな?
ふと自分の心に問いかけた。
本当に自分が分からない。あれが「本能」なのか?まず、僕は本当に白河さんが好きなのか?じゃ、あの教師はどうなった?
考えれば考えるほど訳が分からなくなってくる。
だいたいこんなこといちいち考えるなんて今の僕には青の塗料が足りていないのかも。青春の青。でもそのくせブルーな気分だ。青が足りていないのにブルーって──皮肉だよ、これ、絶対。
僕は思いつきでそこら辺にあった小石を軽く蹴った。
同時に砂も舞い上がる。
もう1つ蹴った。だが、今蹴った小石はさっきの小石と違う。さっきの小石はどのかに消えた。強く蹴りすぎたからかな?
僕は1歩ずつ足を前に出していく。
いつからなのだろうか?一風変わった日常が人々から好まれるのに、僕は下手な、なんでもない日常を描いている。
そう。なんの変哲もない、ありふれた日常をさ。
今急遽、宇宙船に乗れることができる訳でもないし。ロボットが覚醒する訳でもないし。ゾンビの第一号が誕生する訳でもない。
でも、人間は、それらの不幸を選ぶ。自分の中のちっぽけなアンラッキーよりも少し派手で壮大なアンラッキーを選ぶ。
そういう変わった固形物なんだ。
そりゃ、雨で濡れたらいっそ傘なんか捨ててずぶ濡れになりたい。僕だってそう。
でも、後で悔やんだりするのは自分自身。少しは現実とにらめっこしてもいいと思う。
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