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周りの音が聞こえてきた。
鳥の囀り。忙しなく走る自動車。ガチャガチャと生活音。
目が覚めたのだと分かった。今日が始まる。
「秀。ご飯よ。いつまで寝てるの?」
母の声が1階のダイニングから聞こえてきた。1日が始まった合図だ。僕はベットから出た。
ため息を何回かつきながらしょぼしょぼの目を擦りながらカーテンをそっと開ける。
まだ少し低い位置にある太陽の光が僕の目を刺してきて痛い。
あくびをひとつ。まだ眠たい。
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