俺様副社長

12/13
前へ
/13ページ
次へ
どこで学んできたのか。 どうにも器用なその舌で、いとも簡単に飴は奪われて。 それでもまだ終わることのなく、たまにチュッと音がする度、体は熱くなっていく。 「……ん、はぁ」 あたしの声が漏れてしまうとともに、唇の間から溶けかかった飴も漏れてくる。 「……はぁ……っ、止まんなくなりそうだから続きは夜な」 唇を離して、そう告げて、満足そうに自分の口に持ってきた飴をかじる。 「……っ」 少し離れていたからだろうか、あたしの体はまだ離れたくないって言ってる。 「物足りなさそーな顔してんな。あとでたっぷり可愛がってやっから。今はトイレでも言っとけ。間違ってもその顔で部署戻んなよ」 「……へ?」 たしかにまだお昼休みが終わるわけではないから、部署に戻らなくてもいいけど。 でも、戻るなと言われた理由がわかんない。 「めっちゃエロい顔してるから。今すぐここでしてぇけど我慢してんだから、さっさとトイレでも行ってこい」
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

142人が本棚に入れています
本棚に追加