始まり…振られてから新たなる場所へ

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2。 引越しの荷物を運び終わってから 荷ほどきする前に 私は2軒先の大家の大谷さんちへ 挨拶をしに… 「今日からお世話になります 庄司です。よろしくお願いします。」 菓子折りを渡し、お辞儀をすると 「庄司さん、よろしくお願いします。 あなた、お隣にも 挨拶してあげて?独り暮らしでね… 時々新聞が溜まったままに なってて、無用心でしょ? だから、時々声をかけてくれるかしら?」 えっ? どうして私が?と思ったけれど 成り行きで 「わかりました!」と返事をしてしまう 大家の大谷さんちの真隣は空き家だから 挨拶しなくて大丈夫… なので、独り暮らしの隣の家に 挨拶に行くことに お年寄りかな?と勝手に思った 菓子折りを持って 私は隣の家を訪ねた 表札には 『柴門(さいもん)』とだけ書いてある 柴門さんかぁ… 大家の大谷さんが言う通り ポストに沢山の 新聞が入っていた それを取り出して チャイムを鳴らす ♪~♪~ ここも大家の大谷さんが貸しているのか 私の住む家と造りが似ていた… ………
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