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8。
大きい家具、電化製品などは
引っ越し業者が配置してくれた
だから、中に入れるだけだけど
時間はかかる
先に使う物を中心にやる
気がついたら
お昼を過ぎていた
あ!
直ぐに料理出来ないかもって
カップ麺持って来てたんだ
忘れてたよ…
ダンボールを探す
あった!
これを柴門さんに一つあげよう!
お粥だけじゃお腹空くし…
私はお湯を沸かして
食べてから
柴門さんちに
持って行った…
あ…でも、編集者の人が来ていたら
まずいかな…?
戻ろうと思ったら
それらしき人が
調度、玄関の所で立っていた
帰るのかな?
「先生、お邪魔しました。」
あ、帰るみたい…
私はその人後ろに立った
柴門さんと目が合う
「あれ?どうした?」
編集者の人が
私を見た
私が会釈すると
「先生、どなたですか?」
「今日、引っ越してきた
…えっと」
「庄司です。」
「こんにちは。
僕は編集者の田畑です。」
手を出してきたので
思わず、握手してしまう。
「こんにちは。」
「先生に用ですか?」
「あっ、そうです。
柴門さん、これ、お粥だけだと
足りないと思って家にあったのです。」
私は柴門さんへ渡すと
「サンキュ!助かる
お腹空いてきた…」
「先生…随分仲が良いですね?」
田畑さんが柴門さんに言うと
「まぁな…助けてもらった…」
「そうですか?」
柴門さんと私を交互に見ながら
ニヤっと田畑さんは笑った
「じゃ、田畑くん
また出来たら連絡するから。」
「はい!じゃ、庄司さんまた!」
田畑さんは帰って行った
「私も後で…」
帰ろうとしたら
「どう?片付けは?
何か大変なことあれば
俺手伝うけど?」
えっ?
柴門さんをうちへあげる?
それは…まずいよね?
「今は大丈夫です。何かあれば
お願いします。」
「そう?じゃ、30分後に
うちに来て?
スーパー連れて行くから」
そう言って、そのまま
キッチンへ行ってしまう…
扉閉めてないし…
私は閉めてから
家に一度帰った…
………
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