・これが唯一の手段

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「えっと、白柏君、だよね?」 「えっ、ありがとう!!俺のこと知っててくれたんだ!!」 「まあ、一応というか……」 どうやら息遣いが荒かったのは走ってきた所為のようで、でもそれもすぐにおさまった。 それよりどうして白柏君がここに……?? 「ごめん、いきなり申し訳ないんだけどちょっと付いてきてくれるかな……?俺じゃなんか力になれそうになくて」 えっと、待てよ、待て待て、白柏君が私に話し掛けるなんて紅葉の事しか思い当たらないような…… そう考えている間に、白柏君は昇降口を抜けて行ってしまった。 「ま、待って白柏君!!何があったの?!」 私は急いでローファーに履き替え、白柏君の後を追った。 「ごめん、今本当にどうしようも無くて……」 白柏君の発した言葉の様子から、本当に焦っていることが伺い知れる。 取り敢えず私は、急いで白柏君の事を追うことに決めた。
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