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「何言ってんの!折角付き合ってるんだから!少しでも一緒にいないと勿体無いでしょ?分かったらさっさと行く!」
「わ、分かったから!もう汐音はお節介なんだから…」
うんうん、紅葉はこうでなくっちゃね。
「あ、白柏君、これ鞄。」
そう言い、白柏君に鞄を渡す。
「あぁ、ありがとう。」
「紅葉のこと、よろしくね。」
「うん、もちろん。」
「何かあったら私が許さないから。」
そう言うけど、紅葉が選んだ人なんだから、きっと何も心配要らないだろう。
半分冗談めいて言う。
「大丈夫、保証するよ。」
なんだ、頼りげある顔しちゃって。
「じゃあ紅葉、私は先帰ってるね。白柏君もまたね。」
「うん、ばいばい汐音!」
「うん、ばいばい!」
手を振って歩き始める。
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