・君といれたら

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もうすぐ授業は始まるため、荷物をまとめて移動することにした。 私達の教室から次の授業の教室までは大分遠く、次の授業の教室は私達がいる棟の隣の棟だった。 きちんと校舎の中を通れば5分程かかる道だ。 本当はしてはいけないことになっているが、急いで歩くのも辛く、なるべく授業には遅れたくなかったので、中庭を通って行くことにした。 中庭を通れば3、4分で行けるだろう。 時計を見ると、もう休み時間が3分程過ぎていた。 そろそろ出なければ、と思い、教室の扉を開けて授業へ向かう。 中庭へ出ると、 外の空気が私を包む。 今日はとても天気が良い。 本当なら空を見上げて気持ちよくなりたいものだが、生憎今はそんなことをしようと思える気分ではなかった。 中庭に出た辺りから体調が酷くなってきていた。 頭がガンガンと痛い。体がふらついてきて、立っているのすら辛くなっている。 これはまずいかもしれない。 取り敢えず少しでいいから休みたい。
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