・君といれたら

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その日の下校は紅葉が駅まで一緒に付いてきてくれた。 白柏君とは、私が心配だからと約束を断ってきたらしい。 なんていい子。 「ねぇ、富谷君にお礼したいんだけど、何がいいと思う?」 流石にあれだけ迷惑掛けといて、飴ちゃん数粒じゃ酷いもんだろう…… 「んー、そうだねぇ、あ、そういえば、富谷くん甘いもの結構好きらしいよ?手作りのお菓子とかー?!いいじゃん!?」 まーた悪い顔になってる…… 「そっか、ありがと、参考にさせてもらうね」 「ふっふー、私のイケメン好きもたまには役に立つとしたもんだろ?」 「今回ばかりは否定出来ないね」 まさか紅葉のこの知識が役立つとは。 思いがけず、ってやつだ。
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