39人が本棚に入れています
本棚に追加
その日の下校は紅葉が駅まで一緒に付いてきてくれた。
白柏君とは、私が心配だからと約束を断ってきたらしい。
なんていい子。
「ねぇ、富谷君にお礼したいんだけど、何がいいと思う?」
流石にあれだけ迷惑掛けといて、飴ちゃん数粒じゃ酷いもんだろう……
「んー、そうだねぇ、あ、そういえば、富谷くん甘いもの結構好きらしいよ?手作りのお菓子とかー?!いいじゃん!?」
まーた悪い顔になってる……
「そっか、ありがと、参考にさせてもらうね」
「ふっふー、私のイケメン好きもたまには役に立つとしたもんだろ?」
「今回ばかりは否定出来ないね」
まさか紅葉のこの知識が役立つとは。
思いがけず、ってやつだ。
最初のコメントを投稿しよう!