・君といれたら

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でももうこの時間だとお菓子屋さんは空いてないだろうしなぁ… よし、スーパーで材料買ってくるか。 紅葉の思惑に嵌ることにはなるけど、まあしょうがない、お礼が先だ。 簡単に作れて割と日持ちする、甘いお菓子… なるべくだったらケーキがいいなぁ… ん、チーズケーキにするか。 チーズケーキだったら保冷剤沢山入れとけば朝から夕方くらいまでは問題ないだろう。 そうと決まったら、クリームチーズと、バターと、お砂糖は家にあるし、、、 「汐音、私のこと忘れてるでしょ」 「うあ!ご、ごめん、お礼考えてた」 「んもう、、汐音が元気ならいいけどさぁ」 「ごめんね、気をつける」 「嘘嘘、ほんとに汐音が元気ならいいんだよ、ほら、もう駅着いちゃったし」 「あ、ほんとだ、じゃあ今日はここでバイバイだね」 「うん、また明日ね、ちゃんとあったかくして寝るんだよ!」 「大丈夫!また明日ね」 そう言いながら手を振った。 ほんとにあの子はどこまでいい子なんだ…… 嫁にしたい…… そう思いながら顔を両手で覆った。
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