・君といれたら

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ここはいっそ大声で、 「富谷君に用事あって来たんですけど!今いますか!」 ざわめきがピタっと止む。 まあ仕方ない。大人気イケメンさんの名前呼んだらこうなるよね。 それとは別に、急に周りのの目が変わった気がした。 何だろうか。 「おい、遥樹、呼ばれてんぞ、行けって」 その声の主は白柏君で、何かがとても微笑ましいという顔で隣の男子を軽く叩いている。 なんか楽しそうだ。 隣の男子というのは富谷君だったようで、その声に押されたように富谷君はこちらに歩いてくる。 よかった、いた。 「えっと、どうしたの」 流石にこの人だかりの中話すのはあれなので、少し離れたところで話すことにした。
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