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「ああ、ごめんね、邪魔しちゃって。続けてていいよ」
くそぉ、まだ扉に紐が引っかかっている。
外そうとするがなかなか外れない。
「な、なんでおま、ここにいんの!?」
「散歩してたらたまたまここに着いただけだよ、」
んん、外れない…どうなってんだこれ…
力任せに外そうとして、フェンスをガシャガシャ言わせる。
「おい、そんなことしたら余計食い込むだろ、ちょっとじっとしてろって」
「え、あ、うん」
富谷君はこっちへ駆け寄ってきて扉を開け、器用に紐を外してくれた。
「わ、ありがとう、助かった」
「いや、全然、大丈夫だけど、」
「じゃあ、邪魔してごめんね、続けてていいよ」
トートバッグを肩へと掛け直し、今度こそとベンチの方へ向かう。
「あ、おい!待てって!」
「ん、何?」
「あ、のさ、俺もそっち行っていいか?」
「ん?そっちって?」
「だからっ、一緒にベンチ座ってもいいか!って、こと!」
「んっと、いいけど…」
「ほんとか!?よしっ!」
なんでそんなこと聞いたんだろうか…、それに、最後の「よし」ってどういうこと?
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