運命のボタン

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ある国の大統領。 彼は今、決断を迫られていた。 「このボタンを押せば、核弾頭ミサイルが次々に発射され世界は滅びるだろう。いや、しかしそれは決して許されるものではない」大統領は沈黙した。 「あーっ!一回押してみてー!どうなんのかな?いやしかし、非難の目があるからなあ」 すると隣に控えた執務官のサムが「大統領、聞こえてますぞ。何を言ってるんですか?駄目に決まってるじゃないですか」しらっと大統領に目配せした。 今、各国は表向は平和を保っているが、水面下では経済摩擦が深刻化していた。 各首脳は、自国を守る為にあらゆる貿易手段を構築している。 一つ間違えれば、戦争も起こり得ない状況でもあった。
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