運命のボタン

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「お父さんにクリスマスプレゼントのお願いするって聞かないのよ」とジェシカはトニーの頭を撫でている。 「おじいちゃんお願い。欲しいゲームがあるんだ」 8歳のトニーは大統領に抱きついた。 「よしよし、後でな。仕事が済んだら買いに行こう」と大統領はデレデレだ。 孫には誰でも甘いのである。 すると突然、「何これ?」とトニーはボタンを1つ押した。 「うわあーっ!」サムは慌ててトニーを突き飛ばした。 「何をするんだ!」大統領はサムに大声を上げた。 トニーは転んで、ぐすぐすと泣いている。 しかし、何も起こらなかった。 「はあはあ、何をじゃないでしょう!これ本物なら世界は滅んでるとこですよ!」 サムが大統領と言い争っている側から、起き上がったトニーがまた違うボタンを押した。
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