運命のボタン

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「ええーっ!何を考えてるんだ、このガキゃー!」 駄目だと言われれば、余計にやりたくなるのが子供の習性だ。 突然の事にサムは慌てた。が、また何も起こらなかった。もうこれで最後が本物だ! サムはボタンを両手で奪い取った。 「も、もう誰にも触らせません!たとえ大統領であっても。ご家族であろうと!」サムの手は震えていた。 すると大統領が「お、お前…指、自分の指を見ろ」とサムの持つボタンを指差した。 「えっ?」 見ると自分の親指が、ボタンを押していた。 「えーっ?うそお!」サムはその場で、ヘナヘナと尻餅をついた。 すると突然、大統領が大笑いしだした。
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