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体育座りで衝撃が過ぎ去るのを待っていた。
長く感じる。周囲に飛ばされていた物が重力に従い床に落ちる音が聞こえてきた。暴風が納まってきたのか。自分に当たりつける風もおさまってきた。そう思い徐々に自分の腕を下げて、脚の方に顔を下ろしていた顔を上げた。体感的には長く感じられたが、実際の時間はきっと短かったのだろう。短時間のみだが瞼を閉じていたからなのか、開かれた世界が朝目を覚ました時のように眩しく感じる。
周辺を小さく左右確認した。自分以外誰もおらず、教室では普通見られないような窓ガラスが全て割られ、その破片が床に散乱していた。机も椅子も、設置してある薄型テレビも、掲示板も…全て全てあるべき場所にはなくそこら中に無造作に倒れていた。自分の所に流れてこなかったのは奇跡だ。数センチ横に鉄の足を四本こちらに向けた机が倒れていた。これが真正面からぶつかられたと思うと…。恐ろしい。
その場にゆっくりと立ち上がる。大きなものは無かったが、小さな硝子の破片は降ってきていたらしい。パラパラと落ちていくのが見えた。
あぁ、なんでこんな事に。
俺はただこの教室に来ただけだと言うのになぁ。
「………し、東雲!?!お前何をやっているんだ!!!!」
「…………えっ。」
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