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見つけたのは担任の先生だった。しかし、話しやすいというのと、かなりのダメ人間ということで、俺は親しみ?を込めて名字のみ。谷口と呼んでいる。
まぁつまり仲が良い先生なのだ。
「谷口~~!」
「うげっ…」
谷口、今、げって言った?
「先生をつけろ。先生を。」
「あーーい。」
先生のそばに駆けつけて横で話をしていると先生の目にはくっきりと隈があるのが見えた。
「…………先生」
「なんだ、かしこまって。」
「昨日さ。ゲームやってた?」
「やってない」
「昨日、先生見たらログインしてたからさ。まさか夜までやってその隈…とか…笑」
「やってない」
「いや、やってるでしょ!!。アホなの?!あんた先生だろうが!笑」
やってないとひたすらに言う谷口はそれ以外の言葉を叩き出そうとしたら、ボロが出る。そんな感じだった…笑。
「あんたなぁ…」
先生をあんた呼ばわりし、先生が死んだ魚のような目を遠く上に放り投げている瞬間。俺は黒猫が横から走ってくるのを見た。
あれ…。なんで学校に黒猫…。
「にゃぁ!!」
フルスピードで走る猫は俺のすぐそばでジャンプし俺の顔に飛び付く。
「うおっ!?!」
飛んできた猫に条件反射で後ろに下がるとさっき上に目をそらしていた谷口が俺の方を見る。
なので…その瞬間……。
ゴンッ!
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